ニュースリリース
クルマ・技術
マツダ、バンパーからバンパーへのリサイクルを実現
マツダ株式会社は、交換修理などで廃棄処分される樹脂製バンパーを販売会社から回収、再生しているが、このたび新車のバンパー原料としても継続的に利用することを開始した。当面はRX-8のリアバンパーに使用し、2005年3月末生産分から実施している。これは、バンパーに付着した塗膜を樹脂材(再生材)からほぼ完全に除去する、マツダが独自に開発した技術によって実用化したものである。これまでにない99.9%もの高い塗膜除去率を実現し、再生材を原料に含んだ部品でも新しい原料だけで作ったバンパーと同じように、高い強度が得られる上、高品質の塗装も行えるようにした。
マツダは、埋め立てごみを減らし、リサイクル実行率を高めるため、2005年3月末までを目標に樹脂製バンパーについて、バンパーからバンパーへのリサイクルの実現をめざしてきた。
マツダは、当面、年間約160トン(4万5千本)ある回収バンパーの20%を塗膜除去して再生材をつくり、それを新車用バンパーの原料に混入する。残りの80%のバンパーは、これまで通り、アンダーカバー等の新車用の樹脂部品にリサイクルする。 マツダは、1992年から、お客さまが修理のために取り換えた傷のある樹脂製バンパーを、販売会社から回収して樹脂材料に再生し、アンダーカバー等の自動車用部品の原料にしてきた。 また、2001年以降、マツダは、樹脂製バンパーの再生時に、塗膜の大半を除去することで、再生材で作る部品の強度を新しい原料で作る部品と同等に高め、再生材をバンパー補強材や、表面にシボのあるバンパーに採用を拡げた。しかし、光学選別技術の導入まで、特に美しい塗装を必要とする滑らかな表面のバンパーには再生材を利用できなかった。
|